森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐

2011年10月21日

昨日は古民家再生2日目~

じつはこのお家ではアトリエも建てようかと計画中で
その柱には甲賀の山の木が使いたいっと思っておられて

じゃあその柱をえらびにいきましょう!ということになりました。

甲賀のかなり奥の集落…
クルマをとめてしばらく山道をいくとこんな風景が。

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
ヒノキの木が皮をむかれたまま立ってます!

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
見渡すとそんなヒノキがあっちにもこっちにも、
これはなんなの?と聞くと「皮むき間伐(かんばつ)」というそうです。

7・8月ごろに皮をむいてそのままにしておくと
そのあいだに樹液と水分が減って乾燥がすすむので

11・12月ころ切り出すと軽くなってて運びやすく、
しかも乾燥にかける時間が短縮できる
おまけに柱にした時の色ツヤがきれい

ってこんないいやりかたがあったんですねーびっくりです。

今どきの大工は森に行かないので、ホント勉強不足というか
これからはもっと森を体感しようと思いました。

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
この日は森を管理されている方に色々おしえていただきました、
さすがに身のこなしが全然ちがいます。

柱の本数が足らないのでさらに皮をむくことになり、
この方に追加間伐する木をえらんでいただきました。

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
木の根元より少し上にのこぎりで切り目を入れてから
ヘラで少しづつ皮をむいていきます。

夏は木の水分量が多いので、面白いようにピヤーッとむけるのですが
秋になるとちょっとむきにくい…

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
途中1本だけむきやすい木があったので、
そのときの写真です。

下からむいて、切れずにむける高さまでなるべくたくさんむきます。
これはけっこう面白いけど、
夏は手が水分でビショビショになるんだとか。

森の中で柱をえらぶ~皮むき間伐
むきおわった状態のヒノキです。
まるで床柱(とこばしら)のようにキレイな木肌でなんかうれしい。
切り出す時が楽しみです♪

この日ずっと森の中にいて本当に気持ちよかった、
適度にしっとりとした、それでいてさわやかな感じで
なんかこんな風に思えるお家をつくれたらなあってしみじみ思いましたね~

アトリエ建築はまだまだ先ですが
夢がいっぱいふくらんでうれしい1日を過ごせましたよ。


古民家エコ再生「古民家の断熱」はこちら





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Posted by ダイダイ at 07:58│Comments(12)
この記事へのコメント
わぁとっても勉強になります、こんな画像も始めて見ます、私も行ってみたいです、皮をむかれたヒノキがなんだかカワイイですね(^.^)
Posted by annaanna at 2011年10月21日 12:03
annaさん、こんばんは~
ぼくも最近知ったんですよ、葉枯らし乾燥は聞いたことありましたけどねー
こういう取り組みはまだ定着してないですけど
何年か先につながっていくといいなあと思いますよ
Posted by ダイダイ at 2011年10月21日 22:47
なにこれめっちゃおもしろそう!というか気持ちよさそう!
こんなんあったんですね~!!
かしこいですね、知恵ですね。
Posted by shop Madreshop Madre at 2011年10月24日 15:32
shop Madreさん、こんにちは~

面白そうでしょー
今年夏に地域間交流事業で一般の方に皮むきしてもらったそうですが
ピヤーッとめくれるのは新鮮な感じですね!
で、そうしながら木と直接対話するのは自分の本能を見つめるような
本当に貴重な体験でした。

また切り出しの時はアップしますね~
Posted by ダイダイ at 2011年10月25日 11:57
木に触りたい。
ツリーハウスとか作ったりもしてみたいですね~。
楽しみにしてます~♪
Posted by shop Madreshop Madre at 2011年10月25日 21:50
shop Madreさん、おはようございます。
毎日木材に触れてるぼくでも
森の中の木は全然ちがうなーと
神秘的やなーと思ったよ

皮むきたてのすべすべの木肌、自然の命ってすごいです。

秋が深まったらまた森に行って、
こんどは伐採できるかも?
Posted by ダイダイ at 2011年10月26日 09:05
森の中の木は、神秘的とはまた違うかもしれないけど、とりあえず木にぺたぺた触ったり抱きついたりしたくなります!

すべすべの木肌、なまめかしいですね。
やっぱり生きてるからなぁ~。美しさのかたまりみたいな感じですかね。
これもまたちょっと違うかもしれないですけど、AUS行ってた時、ユーカリの木て勝手に皮がむけるのか、なんかつるつるすべすべで、美しかったです。

伐採してみたい!
Posted by shop Madreshop Madre at 2011年10月27日 11:03
まどれさん、こんばんはー

木にだきついたり、木の根元近くの地面に伏せるヒーリングもあるくらいやし

木立の中に何時間もいてると、
呼吸するたびにどんどんカラダがフレッシュになっていくので

ちょっとクセになりそうな感じでした♪

夏は蚊がいっぱいいたらしいけど……

美しさのかたまりってなんかそうだよね、

ゆるぎないまっとうな存在やなって


ぼくらそういうピュアなトコに向かってるんかも。

まだまだ途上やけどね。

伐採の時はまたどんなことを感じるのか、

楽しみなことです。
Posted by ダイダイ at 2011年10月27日 22:24
伐採の時、ほんまやどう感じるんやろう??

”ゆるぎないまっとうな存在”かぁ~。
それすっごくステキ。しっくりきますね。
それがめっちゃ美しくて凛としてるってことにつながるんでしょうね~。

やっぱり自然にどんどん近付いていけたらいいな、と思ってます。
ちゃんと畏れるっていう感覚とかも感じる生活をしたいというか、
昔の人がでっかい岩を自然と拝むようになった感覚がすごく素敵である意味めcっちゃ動物的やから、なんかそんなひとになりたいなーって今急に思いました!

また語ってしまいました。AUSでそういえばパームの木は伐採するとこ見たなぁ。あますとこなく使いました♪葉っぱでちょっとペンケース的なもんを超自己流で作ってみたり。

結局やっぱり自然にちゃんと帰れる使い方したら、伐採って終わりではないんですかねー。
Posted by shop Madreshop Madre at 2011年10月28日 09:50
まどれさん、コメントありがとう~

伐採は間伐作業の一環やから、
森がより元気になってくれるはず!

こないだ古民家再生の時、
「自然に還るかどうか」
「将来再利用できるか」
を基準に材料を決めて工事をしたら

なんかねーすごい「空間」が優しい!

何となく肌で感じるものやけど、

ちょっとしたことの積み重ねが
大っきいなあーと

まだまだ模索中やけど、
もっとなんか自分なりに見つけていきたいね

こないだふと羊毛断熱材を匂いでみたら、
牧場の匂いがする!

って考えたら当たり前やけどね(笑)

オーストラリアの羊毛、
今のところ一番気に入ってる素材の一つです。
Posted by ダイダイ at 2011年10月28日 15:29
>ダイダイさん
そうですね、確かに適度な伐採で森がより元気になりますもんね~♪

あ~めっちゃステキな基準やぁ!!!
なかなかそれを基準にしてる人まだまだ少ないんじゃないですか?
みんながそうなったらめっちゃめっちゃピースフルな世の中になるのになぁ~。

肌で感じたりとか、やっぱり”感じる”暮らしがしたいなぁ~。

自分で家建てたり、もし将来古民家付の土地買って改修することになったら、まず絶対サッシはアルミじゃなくて木で、ほんで柿渋使ったりして改修に自分も携わりたいなぁと妄想が湧いてきました!

私が滞在してたコミュニティで自分たちで作らはった家(っていってもお城みたいやけど。)も飼ってる羊の毛を断熱材に使ってはりました。

いいですね~!!

もみ殻とかを断熱材に使ったりはしないんですか?

大地のって感じ?
Posted by shop Madreshop Madre at 2011年10月28日 22:21
まどれさん
遅レスでごめんなさい。

木の皮をむいてから伐採するまでは
台風で森の木が倒れないように「つっかえ」の役目をするんですよ

ホントムダなく考えられてます。

リユース・リサイクルの基準で考えると使えない材料がたくさん!
でも以前はそういう材料使うことに疑問すら持ってなかったし
いつかは理想的な作りのお家が「当たり前」になってほしいなあと思ってるよ。

昨日セミセルフビルドのお客さんに羊毛断熱材渡したんやけど
触り心地よくってクセになる~♪

この羊毛断熱材は防虫剤(天然岩塩由来)が混ぜてあるので心配ないけど
刈り取った羊毛そのままやと虫たちの心地よい住みかになっちゃうかもね?
(日本では)
人間に優しい素材は虫にも優しいので、ちょっと注意が必要です。

昨日はお客さんに預けてた柿渋がゲル化!し始めちゃって
すぐ2倍に薄めてもらいました(汗)

自然素材はいろんなことがありますねー

もみ殻断熱材はまだよく知らないけど
一回調べてみようかな?
Posted by ダイダイ at 2011年11月01日 07:36
 
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